「被害からの回復」に関する犯罪被害者調査-オンライン調査の結果報告書
19/70
207297被害にあった当初、頼れる人(支援機関の者も含む)がいたかを尋ねたところ、全体では「いた」207名(41.1%)、「いなかった」297名(58.9%)であった(図13)。被害種別では有意差は見られなかった。前問で頼れる人が「いた」と回答した者に、何人くらいだったかを尋ねたところ、〈殺人等被害〉、〈交通被害〉では挙げる人数が多く、〈DV被害〉、〈ストーカー被害〉、〈性被害〉、〈暴力被害〉では人数が少ない傾向が見られた(表8)。被害当時、どのくらい心理的な苦痛を感じていたかについて、全体では「非常に強く感じた」242名(48.0%)、「かなり感じた」129名(25.6%)、「感じた」90名(17.9%)、「それほど感じていなかった」40名(7.9%)、「感じていなかった」3名(0.6%)であった。「非常に強く感じた」、「かなり感じた」、「感じた」で、91.5%を占めた(図14)。心理的苦痛を「感じた」(461名;91.5%)と「感じていなかった」(43名;8.5%)の2群に分けて比較すると、〈交通被害〉において「感じていなかった」と回答する割合が高い傾向が見られた(図15)。いなかったいた6-2.被害後「頼れる人」の有無(図13)6-3.「頼れる人」の人数(表8)表8.被害当初に頼れる人が「いた」と回答した者の挙げた人数(被害種別)殺人等被害(12)8.0交通被害(90)4.2暴力被害(5)2.8その他の被害(18)7.5図13.被害当初に頼れる人はいたか(全体)ストーカー被害(23)性被害(39)(n)DV被害(23)2.92.73.2平均値7.被害後の心理的苦痛7-1.心理的苦痛の程度(図14 図15)― 15 ―
元のページ
../index.html#19