「被害からの回復」に関する犯罪被害者調査-オンライン調査の結果報告書
23/70

302556「受診した」と回答した者111名に、役に立ったかを尋ねたところ、全体では「役に立った」56名(50.5%)、「役に立たなかった」30名(27.0%)、「どちらともいえない」25名(22.5%)であった。被害種別では、有意差は見られなかった。事件が起きたことの「怒り(加害者に対する処罰感情)」と、「自責の念(自分を責めてしまう気持ち)」の程度について、1から10までの数値(最大値10)で表現してもらった。被害当時と現在の気持ちについて、調査票では2回(調査前半と後半)尋ねた。被害当時の「怒り」の程度は、回答のあった504名のうち、平均値7.6点(最小値1、最大値10)であった。「自責の念」の程度は、回答のあった504名のうち、平均値4.2点であった。被害種別では、〈殺人等被害〉、〈性被害〉で「怒り」、「自責の念」ともその程度が高い傾向にあった(図21)。役にたった役に立たなかったどちらともいえない7-4.受診した満足度(図20)図20.心療内科・精神科受診についての満足度― 19 ―8.被害者感情8-1.被害当時の「怒り」と「自責の念」(図21)

元のページ  ../index.html#23

このブックを見る