「被害からの回復」に関する犯罪被害者調査-オンライン調査の結果報告書
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%1.81.20.40.20.03.49621017123456被害者のための優先傍聴制度を利用したという回答は、全体の37名(7.3%)であった。被害種別では、〈性被害〉1名、〈交通被害〉18名、〈暴力被害〉2名、〈殺人等被害〉12名、〈その他の被害〉4名であった。裁判で証人として証言したという回答は、全体の29名(5.7%)であった。被害種別では、〈ストーカー被害〉1名、〈性被害〉4名、〈交通被害〉12名、〈暴力被害〉3名、〈殺人等被害〉8名、〈その他の被害〉1名であった。証言した際に利用した制度について、表14で示すものすべてを選んでもらったところ(複数回答)、全体で35件の制度利用があり、「証人への付き添い」、「遮蔽措置」の利用が多かった(表14)。「何も利用しなかった」が半数を占めたが、その理由は「(裁判当時に)制度がなかった」が挙がった一方で、「制度を知らなかった」、「悪い事をしていないのに隠れることはないと思ったから」などが挙がった。刑事裁判における被害者参加制度を利用したという回答は、全体の28名(5.5%)であった。被害種別では、〈性被害〉3名、〈交通被害〉15名、〈暴力被害〉6名、〈殺人等被害〉6名、〈その他の被害〉3名であった。被害者参加制度を利用しなかった理由としては、多い順に「制度を知らなかった」41名、「制度がまだなかった」36名、「対象事件ではなかった」36名、「その他」20名、「利用することに不安があった」11名であった。被害者参加制度を利用した者28名に、その利用が満足いくものであったかを尋ねたところ、「満足した」12名(42.9%)、「満足しなかった」12名(42.9%)、「どちらでもない」4名(14.3%)であった。被害種別では、〈交通被害〉において「満足しなかった」という回答が「満足した」を上回っていた(図34)。「満足した」、「満足しなかった」理由について尋ねたところ、表15の通りであった。「満足した」理表14.裁判における証言の際の制度等利用n証人への付き添い証人のための遮へい措置ビデオリンク方式による証言証言の録画を使用(協同面接等)傍聴人の退廷何も利用しなかった11-2.裁判における証言11-3.裁判における証言の際の制度等利用(表14)― 31 ―11.刑事裁判における制度利用・支援11-1.優先傍聴制度の利用12.被害者参加制度の利用(図34 表15)

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