「被害からの回復」に関する犯罪被害者調査-オンライン調査の結果報告書
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39101364加害者と直接やり取りできる機会があるとしたら、その機会を利用したいと思うかを尋ねたところ、「はい」101名(20.0%)、「いいえ」364名(72.2%)、「その他」39名(7.7%)であった(図37)。被害種別では、〈殺人等被害〉11名(〈殺人等被害〉全体の57.9%)が、他の被害種別より加害者と直接やり取りできる機会を望む割合が高かった。加害者との直接的なやり取りについて「はい(やり取りしたい)」「いいえ(やり取りしたくない)」と回答した理由は、表18の通りであった。「やり取りしたい」理由としては、〈性被害〉、〈殺人等被害〉では「自分の苦しみを伝えたい」「動機を知りたい」等が挙がり、〈交通被害〉では、「裁判で述べた約束を果たしてもらいたい」「事件の真相や本心を知りたい」といった点が挙がった。一方で、「やり取りしたくない」理由としては、〈性被害〉では「怖い」「忘れたい」「もう関与したくない」といった理由が多く、〈交通被害〉でも「二度と会いたくない」「関わりたくない」「同じ痛みを与えたいだけ」等が挙がった。また、〈DV被害〉では「必要性を感じない」「やり取りするだけ無駄」といった強い拒否を示す理由が挙がった。はいいいえその他表17.加害者に対する思いについて「その他」の自由記述(オープン調査の回答)直接伝えるのは怖いが、言いたいことは山ほどある〈性被害〉刑事裁判を有利にするために足繁く自宅に通ってきた加害者であったが、刑事裁判の判決(執行猶予)の日に手紙を渡し、法廷で嘘の陳述を繰り返し反省のない加害者とこちらから断絶した〈交通被害〉思いはあるが、直接会うのは躊躇われる〈交通被害〉良く分からないが、忘れてほしくない〈交通被害〉世の中に絶望した。人は生きている意味がない。誰でも良かったと発言したが、なぜ尊敬している家族を選んで殺したのか詳細な動機については完全黙秘した。彼に関わる時間が無駄〈殺人等被害〉直接関わりたいとは思わないが、背景や感情等について知りたいとは思う〈殺人等被害〉話しても、話が通じないため、無理だと思うので。言っても無駄〈その他の被害〉時によって違うが、犯人未逮捕のため、机上の空論にならないように考えないことを心がけている〈その他の被害〉17-2.加害者との直接的なやり取りの意向(図37 表18)図37.加害者との直接的なやり取りを望むか(全体)― 36 ―
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