「被害からの回復」に関する犯罪被害者調査-オンライン調査の結果報告書
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• 検察で事情聴取について、「該当しない」:85.1%、「適切に対応された」:8.1%、「適切に対応されなかった」:6.7%(図31)。• 「適切」と感じた理由は、「親身になってくれた」「こちらのペースに合わせて話をしてくれた」「短時間だった」など。一方、「適切ではなかった」と感じた理由は、公判日や手続の未通知、説明不足のほか、〈交通被害〉では加害者寄りの事情聴取に感じたといった点、〈殺人等被害〉では「証拠として聞かれていると感じた」など(表13)。• 刑事裁判で証言した際に利用した制度は、「付き添い」、「遮蔽措置」など(表14)。• 被害者参加制度を利用した者は、28名(全体の5.5%)• 同制度の利用について、「満足した」と「満足しなかった」が同数で42.9%、「どちらでもない」:14.3%。 〈交通被害〉で「満足しなかった」が「満足した」を上回った(図34)。• 「満足した」理由は、「加害者に直接言いたいことを伝えられ、聞きたいことを質問できた」「やれることはやったと思えた」など。一方、「満足しなかった」理由は、被害者参加制度の枠組み上の制約や、求刑に自分の意見が反映されかったことなど(表16)。• 損害賠償命令制度を利用した者は、25名(全体の4.9%)• 同制度の利用について、「満足した」:36.0%、「満足しなかった」:32.0%、「どちらでもない」:32.0%。 〈暴力被害〉で「満足しなかった」が「満足した」を上回った。• 「満足した」理由は、「納得できるわけではないが、当然の権利だと思うから」「賠償金の全額回収は困難だが、過去・現在に加害者が取材謝礼としてマスコミから受取る報酬を抑えられたから」など。一方、「満足しなかった」理由は、「叔母にも損害賠償が認められる判例を作りたかったが、できなかった」「命令した後 1円も支払われていない。意味なし」など。• 意見等聴取制度を利用した者は、16名(全体の3.2%)• 同制度の利用について、「満足しなかった」が37.5%で、「満足した」:31.3%を上回り、「どちらでもない」:31.3%。 〈暴力被害〉〈殺人等被害〉で「満足しなかった」が「満足した」を上回った。• 「満足した」理由は、「遺族の思いを伝えたこと、保護観察所の対応が良かったこと」「刑期を短縮していいかときかれて、我々の心理を逆なでするものであると述べて、満期まで刑期を続けさせた」「結果はどうであれ、気持ちを伝えることは出来た」など。一方、「満足しなかった」理由は、「謝罪文はもらいましたが、何も謝罪文の内容が実行されなかったから」「仮出所するなら賠償金を払えと言ったが、満期出所になった」「パフォーマンスにすぎない」「仮釈放を認めないと伝えても結局は仮釈放された」「仮出所が決まっていて形だけのように、感じたから」など。検察段階での関与刑事裁判における制度利用や受けた支援被害者参加制度の利用損害賠償命令制度の利用意見等聴取制度の利用― 57 ―
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