「被害からの回復」に関する犯罪被害者調査-オンライン調査の結果報告書
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2) Cann, A., Calhoun, L. G., Tedeschi, R. G., Taku, K., & Vishnevsky, T. (2010), “A short form of the Posttraumatic 3) Furukawa, T.A., Kawakami, N., Saitoh, M., Ono, Y., Nakane, Y., Nakamura, Y., et al. (2008), “The performance Growth Inventory”Anxiety, Stress, & Coping, 23, ,127-137.of the Japanese version of the K6 and K10 in the World Mental Health Survey Japan”, Int. J. Methods Psychiatry. Res. ,17 (3), 152–158.1) 岩佐一・権藤恭之ほか(2007)「日本語版「ソーシャル・サポート尺度」の信頼性ならびに妥当性―中高年者を対象とした検討―」厚生の指標54巻6号26-33頁来事や困難な経験を経た結果、どの程度自身の生き方に変化が生じたかについて測定するものであり、回答は6件法で求める(総得点範囲は0点から50点)。得点の高さは様々な危機的体験から起こりうる心理的な成長を示している。5つの下位尺度「他者との関係」、「新たな可能性」、「人間としての強さ」、「精神性的(スピリチュアルな)変容(以下、精神的変容)」、「人生に対する感謝(以下、価値観の変容)」から成り、各2項目ある。(3) 日本語版K6尺度(Kessler 6 scale)うつ・不安障害に関するスクリーニングとして、Furukawaら(2008)3)による6項目から成るK6尺度を用いた。回答は5件法で求め、K6の値ではいくつかの区分点が存在するが、5点以上:何らかのうつ・不安の問題がある可能性、10点以上:うつ・不安障害が疑われる、13点以上:重度のうつ・不安障害が疑われるとされる。本調査では13点以上を精神障害のハイリスク群と表記した。本調査の研究代表者の所属校「上智大学『人を対象とする研究』に関する倫理委員会」の承認(承認番号2020-53)を得たほか、研究分担者らの所属校でも同様の承認を得た。「上智大学『人を対象とする研究』に関するガイドライン」を遵守して調査を実施した。調査の回答にあたって、調査ホームページにおいて途中で回答を中止しても不利益が生じないこと、結果分析においては回答者の個人情報が出ることは一切ないこと、結果についてホームページ等において公表することを明記した。因子各項目内容表A.日本語版心的外傷後成長尺度(短縮版)の下位項目•他の人達との間で、より親密感を強く持つようになった。他者との関係•人間が、いかにすばらしいものであるかについて、多くを学んだ。•自分の人生で、より良い事ができるようになった。新たな可能性•自分の人生に、新たな道筋を築いた。•困難に対して自分が対処していけることが、よりはっきりと感じられるようになった。人間としての強さ•思っていた以上に、自分は強い人間であるということを発見した。精神性的(スピリチュアルな)変容•精神性(魂)や、神秘的な事柄についての理解が深まった。•宗教的信念が、より強くなった。•人生において、何が重要かについての優先順位を変えた。人生への価値観の変容•自分の命の大切さを痛感した。4.倫理的配慮― 3 ―

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