ゼミ紹介

ゼミ卒業生のコメント

ゼミを振り返って

2020年卒 I.U.

 伊藤先生のゼミは、現場での実践を知ることに重きを置く点が印象的でした。1学期間だけでも、矯正展への参加、医療少年院の見学、社会福祉の現場で働く卒業生との座談会など、様々な経験をしました。先生からの勧めで参加した研修での、被害者遺族の方の「被害者支援は被害をこれ以上生み出さない社会を作ること」という言葉の重みは今後も心に残り続けると思います。

 また、このゼミでは、皆同じ時間を過ごしているにも関わらず、そこから得た学びや問いの立て方が多様であることを意識する場面が多くありました。他者との関わりを通して自分の考えを深めていく過程は、既存の研究を吟味し自分の研究にオリジナリティを見出すことと通ずるものがあると感じました。

 私にとって、こちらのゼミでの時間は、和やかな雰囲気でありながらも、メンバー間で切磋琢磨し、真摯に学びを深めることの出来る貴重な時間でした。ありがとうございました。

社会福祉の捉えなおし

2020年卒 A.S.

 私が伊藤先生のゼミにお世話になったきっかけは司法福祉に何となく興味を抱いたことでした。それまでの私の福祉観は高齢者や障害者に偏っていて、私は社会福祉について漠然と「ただ弱い人々を助けるためのもの」というイメージを持っていました。そんな私にとって司法と福祉は当然結び付くものではなく、司法福祉を学ぶうえでそれまで以上に多くの発見や気づきがありました。

 中でも私が重要だと考えるのは「福祉だけでは完結しない」という気づきです。 実際に現実に起こる問題は単一の学問分野だけで解決するには複雑すぎます。例え高齢者福祉を実践する場であっても地域福祉や福祉経営などさまざまな要素が絡んできます。社会全体の問題を解決するためには社会福祉だけではなく、幅広い知恵と力を結集する必要があるでしょう。これは高齢者福祉等と比べ福祉の立場が支配的ではない司法福祉を学んだからこそ気づけた事です。

 逆に言えば、福祉の課題を解決する際に福祉の力のみにこだわる必要はありません。社会福祉の目的は「よりよく生きる」ことであり、社会福祉の制度を運用することではありません。必要なものがあれば連携し取り込み、無いのならば作り出す。もとより様々な専門職を結び付ける社会福祉にはその力があります。

 これからますます複雑さを増し分断も激しくなっていくと予測される現代社会において、総合的な知の視点を持ち問題に取り組む社会福祉の視点はますます重要になってくるでしょう。本当の社会福祉の役割とは何か、改めて考えることのできた素晴らしいゼミでした。「柔軟な視点をもって課題解決にあたる」「人よりも高い視点を持つ」ことの重要性を学んだ経験を、今後の社会の課題を解決していく糧にしてきます。

社会福祉の可能性を幅広く体験して

2020年卒 U.K.

 伊藤ゼミでは、主に司法福祉ついて勉強してきました。司法と福祉とは、一見無関係に見えますが、実は繋がりが多く切り離してはいけないとも言えます。司法福祉の地域は、福祉分野に限らず、トラウマや人との付き合い方など日常のことにも反映され、幅広く活かせると思います。

 伊藤ゼミの特徴の一つは、距離感がなく、暖かい雰囲気でした。先輩と後輩、日本人学生と留学生、先生と学生、ここでは自由に話し合ったり、相談したりできる場所― 授業中にゼミ生手作りのお菓子を食べながら授業を受けるなんて想像もしていませんでした。司法福祉の勉強と温かい雰囲気は伊藤ゼミならではの魅力だと思います。

伊藤ゼミをオススメする理由

2020年卒 K.T.

 「司法福祉」という普段生活しているうえであまり耳にすることのない単語に興味を抱き、伊藤ゼミを選択するに至りました。一見すると、自分の生活とは遠いものであると思われがちな事件や少年非行は、実は紙一重の違いで、自分も大いに関わり得るものであると今は感じます。大学で幅広い学びを得たい、教授やゼミ生と密接に関わりたいと考えている方に、是非オススメできるゼミです。

異なる視点で見ること

2019年卒 R.K.

 2年生の秋から伊藤先生のゼミでお世話になり、社会問題を違った視点で見る力がついたと思います。例えば、ニュースでよく耳にする高齢者虐待や児童虐待であれば、このゼミに入るまでは「酷い、残虐な事件」といった第三者の視点でしか受け止めませんでした。しかし、今は「加害者の今までの人生はどのようなものだったのか」「介護や子育てをする環境はどのようなものだったのか」などと、加害者の視点からも考えるようになりました。単に「加害した人は悪い人」ではなく、そういった人々が更生することができ、すべての人の尊厳が保たれていくことを考える大切さを学びました。

ゼミ活動を通して

2019年卒 R.M.

 伊藤ゼミに入って司法福祉を学びフィールドワークを重ねることで、これまでは表面的にしか見てこなかった社会課題に、真摯に向き合えるようになりました。非行を繰り返す子どもたちに対して「危ない」という印象を持ってしまいがちですが、その子どもたちの家庭環境に問題があるケースは少なくありません。また「愛光女子学園」という少年院を参観した際には、規則正しく生活する生徒たちの姿が目に移りました。非行少年のイメージが大きく変わった瞬間でした。

 メディアやSNSに影響されやすい時代だからこそ本質を見極める力が必要であり、その力を実践的に身につける機会をくださった伊藤先生、共に学んだ友人に感謝しています。

さまざまなフィールドワークを経験して

2019年卒 M.F.

 私は福祉と一括りにしても、司法福祉という顔があることを知り、以前から少年非行に強い関心を持っていたので伊藤先生のゼミに入りました。先生はフィールドワークと全員で議論することを大事にされており、刑務所や女子少年院の参観、ダイアログ・イン・ザ・ダークの参加、本を通じての考えのプレゼンなど様々なことを経験することができました。こうした多くの経験から、事件についてニュースで目にした表面的なことだけでなく背景まで考えるようになりました。将来私自身、非行少年の立ち直りの一助になれるようなことをしたいと思っています。

「対話」の重要性に気づいて

2018年卒 植村ゆり子

 今年度のゼミは少人数だったため、アットホームな雰囲気の中で行われました。「対話」をキーワードに、自分たちでテーマを決めて毎回話し合うことで、「対話」の重要性に気づけた気がします。話し合う中でも、ゼミの人たちそれぞれの経験をもとにしているものが多く、いろいろな考え方がありました。それをみんなで共有することで、自分自身の視野・価値観が広がったように思います。

充実した学びの日々

2018年卒 芳賀千夏

 伊藤ゼミで過ごした2年間は、私の人生の中で最も充実した学びの日々でした。以前から司法福祉に興味があり、伊藤先生のもとで学びたいと思い、上智大学に入学しました。伊藤ゼミには、それぞれバックグラウンドは違うものの、真剣に司法福祉を学びたいと考えている仲間が集まっていました。日々のディスカッションでも熱く意見を出し合い、学びを深めながら、親交を深めることが出来ました。

 その中でも、最も印象に残っているのは、横浜刑務所参観です。事前学習はしていたものの、刑務作業や受刑者の生活場面を目の当たりにした時の衝撃は、今でも忘れられません。

 日常生活の中で抱いた司法や福祉に関する疑問についてとことん考え、それを仲間と共有し、実際に現場に行って学ぶことができるのが、伊藤ゼミのいいところだと思います。いつも熱心に指導してくださる先生や、熱い仲間達、伊藤ゼミでの出会いは、私にとって宝物といえます。

ほっとするゼミの時間

2018年卒 M.M.

 ゼミを通して学んだこととして1番はじめに思うことは、普段生活していて全く考えないようなことを考えるきっかけを得られたことだと思います。具体的には府中刑務所や横浜刑務所、国立武蔵野学院や警察庁中央イベントの参観や参加をすることで、それまでは考えることはなかった受刑者が刑務所の中でどのような生活をして刑を受けているのかということや、犯罪被害者の問題について深く考える機会が増えました。とても貴重な経験を沢山させていただいたと思っています。

 毎週ゼミで同期や後輩、伊藤先生に会えるのがとても楽しみで、1番ほっとできる時間でした。特に就職活動をしていた時期は唯一、みんなに会える時間で心の支えでした。

司法福祉を学んで

2018年(4年)S.M.

 伊藤ゼミには2年間お世話になりました。福祉と言うとやはり高齢者や障がいなどのことを学ぶと考えている人が多いかと思います。実際、自分もそのような思いがあり、ゼミに入った当初は「司法福祉」というものにあまり馴染みがありませんでした。難しい法律などのことを勉強するのかと思って入ったゼミでしたが、実際には犯罪という現象を通してその関係者全てに関わる福祉を学ぶ場がこの伊藤ゼミでした。

 ゼミで刑務所を参観した際は普段は入れない刑務所の内部を見るだけではなく、その目的や受刑者の更生に向けての努力などについて深く学ぶことができました。他にも犯罪被害者支援イベントの手伝いや「対話の会」の見学など、さまざまなことが経験できるのが魅力です。私の大学生活において欠かせない思い出となりました。

ゼミで学んだこと―司法と福祉の関わり

2017年卒 菅野 安佳莉

 司法福祉を主に取り扱っていたゼミで学び、私は「司法」と「福祉」が非常に密接に関わりあっているということを学びました。一見、「司法」と「福祉」は別の領域のものなのではないかと感じる人も多いかと思います。私も大学でこのゼミに入るまではそうでした。しかし実際に学んでいくと、今ではこの二つの分野が相互に連携を取ることで社会の諸問題を解決の方向に導こうとしていることが分かりました。

 例えば私が特に印象に残っているのは、刑務所にフィールドワークに行ったときに見た高齢者や外国人受刑者の多さです。今日本国内では高齢化やグローバル化が進んでいますが、刑務所でも同様の状態となっていることに驚きました。特に高齢受刑者は万引きや無銭飲食などのような小さい罪を何回も犯している人が多いことを知ったのですが、そのように何回も罪を犯してしまう理由の一つに刑務所から出た後のフォローが十分でないということを学びました。つまり出所後の社会への橋渡しがうまくできていないということです。そこで今では刑務所に社会福祉士の人も配属されるようなり、出所後にスムーズに社会に移行できるような体制づくりが行われるようになってきているということでした。

 このように「司法」と「福祉」の相互の関わりを学んだことで、社会問題への自分の考え方、捉え方が変わったような気がします。今後もこのゼミでの学びを深めていけるよう、司法福祉の分野に興味を持ち続けていきたいと思っています。

ゼミでの学習を通して

2017年卒 岸 香文子

 私は2年間伊藤ゼミに入り、多くのことを学ぶことができたと思います。ゼミに入る前は、司法福祉について興味はありましたが、漠然とした考えや少しの知識しかありませんでした。しかし、ゼミでの話し合いやゼミ生のプレゼン等を通して、自分自身の考えが明確になっていき、とても楽しく学ぶことができ充実した時間になりました。また、ゼミにおいて、障害者や高齢者の社会復帰支援を行っている「地域生活定着支援センター」や被害者の支援を行う「被害者支援センター」という存在を知り、3・4年次には埼玉県地域生活定着支援センター、被害者支援都民センターで現場実習をさせていただくことができました。

 ゼミを通して学んだことを実習につなげていったり、物事に対していろいろな意見を聞いたりすることで、一つの視点だけでなく、様々な角度から問題に取り組むことができたように思います。

ゼミの思い出

2017年卒 K.M.

 伊藤ゼミでは、福祉の中でも司法福祉に焦点を当てた卒業論文を書くゼミ生が多く、自分の卒論テーマが非行少年に関するものだったので、他のゼミ生と、参考になる資料や本について情報交換をしながら卒論に取り組むことができました。

 また私たちの代は、夏休みに河口湖で合宿を行いました。4年生の夏休みは、就職活動がまだ終わっていなかったりして、なかなか卒論に取り掛かかることが難しい人もいます。しかし、伊藤ゼミでは、合宿までにやらなければならない課題が具体的に設けられていたので、夏休み中に卒論の執筆計画を立てることができ、その後も概ね予定通りに進めることができました。また、合宿では夜にバーベキューをしたり、一緒にトランプをしたりと、ゼミ生内の交流が深まりいい思い出となりました。

ゼミを通しての学び

2017年卒 M.H.

 伊藤ゼミは座学だけではなく、フィールドワークもあったため、実際の現場を見ることができ非常に良かったと思います。刑務所や児童自立支援施設など、なかなか自分では足を運べない所に行けたことは、大きな学びでした。私は、特に性犯罪者における支援についてグループ発表を通して深く勉強し、プログラムがどのようになっているのかといったことを学びました。また、2年間を通して、日本における性犯罪者支援だけではなく、他国の状況についても深めることができました。

 次に、ゼミの思い出としては何といってもゼミ生同士、そして先生との仲の良さだと思います。夏に合宿を行ったこともあり、やる時はきちんとやり、楽しむ時は楽しむといったことができていたゼミだったと思います。みんなでバーベキューをしたり夜まで遊んだりしたことは、非常にいい思い出となっています。

ゼミを振り返って

2016年卒 蓬来 真由

 卒業した今、大学時代を振り返ってみると、伊藤ゼミではたくさんのことを学んだように思う。“福祉”と一括りに言っても、福祉の中にも分野は沢山あり、一つのことだけではない。伊藤ゼミでは、それぞれの学生が知りたい、学びたい、と思ったことを追及できるゼミだったように私は思う。それぞれの興味のある分野やニュースに対して深く掘り下げていき、掘り下げたことを他のゼミ生の前で発表する。プレゼンするからには自分が一番理解していなければならないし、誰にでもわかるよう説明しなければならない。そこが難しくもあり、楽しかった。

 また、伊藤ゼミで最も印象に残っているのは、八王子少年鑑別所へ行って実際に自分の目で見ることができたことや、ある事件の被害者ご遺族の方がいらしてお話をしてくださったことである。これらは自分の目で確かめ、直接お話を聞けるとても貴重な経験であった。自分の興味のあることを追及し、調べる。実際に足を運び、自分の目で確かめる。伊藤ゼミならではの特徴なのではないだろうか。こうした経験が社会人になった今、役に立っていると実感している。

ゼミの思い出・学んだこと

2016年卒 山下 直子

 「司法福祉ってどんな分野なのだろうか。」あまり聞きなれない言葉に惹かれて入ったゼミでした。入ってみるとその対象がとても広く、まだまだこれから発展していく分野であることがわかりました。目的が曖昧なままゼミに入ったため、当初はそのことに戸惑いを感じたことを覚えています。

 ゼミでは司法福祉の現場で働く方、ある事件の当事者の方に来ていただいたことがとても印象に残っています。そういった方の生の声を聞いたことで司法福祉と私の距離は近づいたように感じます。またゼミの先輩・同期・後輩との交流により、私自身の頭がカチコチだなぁと気づかされることもありました。自分一人では見えるもの、考えられることは限られています。多様な意見に耳を傾け、近づこうとする姿勢が大切であることを、このゼミで学びました。

実際に足を運んで学んだこと

2016年卒 山田 結子

 伊藤先生のゼミで大学三年の秋学期から学ばせていただきました。このゼミに入ったことで参考文献の書き方や参考文献の調べ方など基本的なことから、レポート課題の時には内容や構成なども含め、最初から最後までずっと指導していただけていたと感じています。また、この指導があったからこそ、分からないことや不安もすぐに解消することができました。

 また、ゼミの中で紹介された犯罪被害者支援のイベントに足を運び、実際に犯罪の被害に遭われた遺族の話を直接聞く機会がありました。犯罪被害者支援に関心はあったものの、実際に話を聞くと遺族の気持ちに寄り添いながらの支援は本当に必要であると感じるとともに、難しいということを改めて学ぶことができました。ただ机の上で学ぶだけでは、支援の現状や遺族の思いを知ることができなかったと思います。

 実際に足を運ぶことで得られることは多く、そこから大きな影響を受けたことで、狭かった視野も広がっていったと感じています。勉強だけではなく、そういうことも学ぶことのできたゼミだったと思います。

伊藤ゼミでの貴重な体験

2015年卒 大原 麻理子

 伊藤ゼミでは、主に司法福祉について文献やグループでのディスカッションを通しながら学びました。特に、印象的だったのは現在も未解決のままである「世田谷一家殺害事件」の遺族の方にお越し頂き、実際にお話を直接お伺いすることが出来たことです。ニュースや新聞など様々な媒体を通してこの事件のことを耳にしたことはあったものの、遺族の方に当時や現在の心境をお聞きすることが出来たのは、やはり全く異なるもので非常に貴重な体験となりました。また、実際に八王子少年鑑別所に訪問しどのような施設なのか自分の目で直接見て学ぶことが出来たのは、貴重な一時だけでなくその後の卒業論文のテーマなどにも大きく影響したと思っています。

 文献などだけでは学ぶことが出来なかったことを、実際に現場に行き見ることが出来たのは本当に良かったです。様々なことを学ぶことが出来ましたが、一番伊藤ゼミならではなのは「教授と生徒の近さ」だと私は感じています。ゼミでは、勉学の内容だけでなく、他の授業についていけているかや、大学生活など少しプライベートな話でも盛り上がることが出来、笑いが絶えなかったように思います。学ぶ時は学び、時には雑談もする非常にメリハリのあるのが「伊藤ゼミ」だったと感じます。

伊藤ゼミと今の私

2014年卒 太田愛美

 伊藤ゼミでは2~4年生までお世話になり、司法福祉その中でも特に卒論のテーマとした犯罪加害者やその家族への支援について学びを深めることができました。

 ゼミの活動の中で特に印象に残っているのは、ゼミ合宿で喜連川社会復帰促進センターという刑務所を見学したことです。もちろん刑務所の中に入るのは初めてだったので、とても緊張したことを覚えています。また、外部とは遮断された刑務所の中で過ごす受刑者の方を生で見て、罪を犯すことの重大さをひしひしと感じました。

 私が伊藤ゼミに入ったきっかけは、司法福祉論の授業で加害者家族が登場する映画「手紙」を観て、自分がこれまで考えを巡らせたこともない立場にある人たちの苦悩を知って、強く衝撃を受けたことでした。私は現在、福祉と直接関係のある仕事はしていませんが、ゼミで得た自分が置かれたことのない境遇にある人の立場になって考えるという姿勢は、今後も大切にしていきたいと思っています。

ゼミで学んだこと

2014年卒 及川 結

 ゼミを通して、「犯罪」を被害者の視点からも加害者の視点からも考える機会が与えられました。それまで被害者に対しては「気の毒、かわいそう」と思うしかなく、加害者に対しては漠然と恐ろしいイメージを持っているだけで、「犯罪」は自分とは関係のないものとして捉えていました。しかし、ゼミでの学びの中で、そうした無関心とレッテル貼りこそが、被害者を苦しめ、加害者の更生を阻むものだと気づきました。今も度々犯罪がニュースになりますが、ニュースを見る目も変わったと思います。

 特に印象的だったのは、被害者が悲しみから回復するプロセスと、加害者が罪を引き受けていくプロセスに共通点があったことです。被害者、加害者それぞれについての書籍や映像から、悲しみや苦しみを受け入れて言葉にしていくことで自分を取り戻していく姿を感じとることができました。被害者支援、加害者支援の枠を超えて、「人間」の可能性を感じる学びでした。

 あと合宿が楽しかった!共に学び、遅くまで語り合ったゼミの仲間は卒業後も良き友人です。

※喜連川社会復帰促進センターの参観を含む栃木への一泊合宿

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