科研費による研究

2016~2019年度の研究

シンポジウム「被害者の声を聴こう~よりよい支援のために~」を終えて

12月14日 初冬の穏やかな陽射しの降り注ぐなか、被害者が創る条例研究会と科研費研究チームの共催によるシンポジウムを上智大学で開催しました。
犯罪被害者ご遺族3人のお話に続いて、被害者のニーズに対応した包括的な支援体制を築くには何が必要か、現状と課題を多角的に議論しました。250名を超える方々の参加があり、「被害者の問題を『わがこと』として考えていきたい」「被害者支援の条例ができて困る人は一人もいないということばが印象に残った」「日本の被害者支援体制はまだまだ不十分なことがよく分かった」など、さまざまな感想が寄せられました。
当日の様子はNHKや朝日新聞などのメディアにも取り上げられました。

このシンポジウムにご後援いただいた、法務省・東京都・警視庁・日本弁護士連合会・日本被害者学会・日本精神保健福祉士協会・全国被害者支援ネットワーク・犯罪被害者団体ネットワークにお礼申し上げます。
なお、小池百合子東京都知事からもこのシンポジウムのためにメッセージをいただきました。感謝いたします。

研修会「よりよい被害者支援のために」を終えて

7月6日は梅雨時の天候のなか、60名近い方にお集まりいただきました。
犯罪被害者ご遺族の講話から始まり、科研費による調査結果の報告、講義「中長期支援と連携における具体的方策」を実施しました。午後はグループに分かれて「被害者支援における連携を進めるために」をテーマに話し合いました。被害当事者の方、支援にあたっている現場の方、司法関係者、市民の方、研究者と、様々な立場の人が集まることで、支援の輪が広がりアイデアが生まれることを実感しました。熱心にご参加いただき、ありがとうございました。

この研修会の結果についてはレポートにまとめる予定ですが、概略はこちらをご覧ください。

調査結果については2019年4月に報告書を刊行しました。
WEB上では「犯罪被害者等支援のための多機関連携に関する調査」報告書をご覧ください。

調査協力のお礼

「犯罪被害者等支援のための多機関連携に関する調査」のご協力、ありがとうございました。

 現在は日本学術振興会科学研究費の助成(基盤研究C 課題番号:00258328)をさらに受けて、つぎのような研究を進めています。

1.研究課題:

「犯罪被害者支援におけるケアマネジメント・モデルの構築と検証」

2.研究の目的・内容:

研究の目的・内容

3.研究計画・方法

研究計画・方法

4.事前調査のお願い

 2016年度は、ケアマネジメント・モデルを構築するための事前調査(WEB調査)を実施します。民間被害者支援団体、地方自治体等で被害者支援にあたっておられる方々にご協力をお願いする予定ですので、よろしくお願いいたします。

5.研究結果

  1. 実態調査の結果報告書:地方公共団体における犯罪被害者支援総合対応窓口に対する調査